林さんは 子育てや老人福祉、医療、環境等に特に関心をおもちです。ご自身のお父さんが受けた安曇野市での医療福祉と奥さんのお母さんが受けたアメリカでの医療福祉との差は大きいといいます。
私は平成7年、先進医療の病院内に小さな小さな学校"院内学級"を準備する仕事をいただきました。さっそく 「勉強しに来てもいいですか」と、点滴台や車椅子に乗った子どもたちがやってきました。そして教科書やドリル帳、ノートなどを開いて自分から勉強を始めたのです。留年という不安をぬぐい、退院したら、保育園から一緒だったお友だちと一緒に勉強したいとの思いで、今という時を未来につなごうとしていたのです。院内学級が出来たことで、子どもたちのけんかが減り、リズム感のある生活をして、進んで命と向き合い、治療が受けられるようになっていったのです。
病気の子も、認知症の老人も、人として今を生きられる社会づくりを願うものです。